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コモディティ投資で金や原油をポートフォリオに組み込む方法

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株式中心のポートフォリオのリスクヘッジは債券が大きな役割を果たすが、更なる分散効果を得たいのであれば、コモディティに投資すると良いだろう。

実際に機関投資家もポートフォリオの数%をコモディティに配分することが多い。

今回はそんなコモディティ投資に必要な知識を伝える。

コモディティとは

和訳すると、役に立つもの・産物・商品という意味がある。

コモディティの定義は広いが、金融業界では商品先物市場で取引されるものをコモディティと呼ぶ。

コモディティのポジション構築

一般的な個人投資家は主に先物契約、または、先物に連動するETFなどのファンドを介してポジションを構築する。

先物契約とは予め定められた期日に特定の価格で商品を売買することを確約する契約だ。

これらの先物契約は先物取引所で取引されており、対応する証券ブローカーを通じて取引することができる。

一方、先物ETFであれば、通常の株式のように売買可能で管理の手間も省くことが可能だ。

コモディティの大枠

では、商品先物市場で取引される物とは何か。

具体例を挙げると以下のようなものが存在する。

  • エネルギー
  • 貴金属
  • 農作物

代表的なコモディティ

金融市場では無数のコモディティが取引されている。

その中で比較的メジャーなものを紹介する。

貴金属の中でも有用性の高いコモディティだと言える。

法定通貨、特に米ドルのインフレリスクをヘッジすることに有効性を発揮するため、多くの投資家がポートフォリオに組み込んでいる。

政府の財政危機や量的緩和のタイミングで高騰するケースがよく見られる。

また、金利とは逆相関の関係が成り立つ。

原油

実体経済や世界情勢(主に中東)などの動向に影響を受けやすい。

経済が右肩上がりの社会では、電力や交通、物流などでエネルギー需要が高まるため、価格が高騰しやすい。

反対に実体経済が落ち込むと、価格は暴落する可能性が高い。

供給面ではOPEC(石油輸出機構)が大きな影響力を持っている。

トウモロコシ

天候や災害に影響を受ける商品。

有事の際に価格が高騰することがある。

米国などの一部国家はトウモロコシを戦略物資に指定しているため、米政府の政策の影響を受ける可能性がある。

裏を返せば、それだけ需要がある商品と言える。

最後に

コモディティはインカムゲインなどの利益を生む資産クラスではないが、インフレやその他のリスクヘッジに効果を発揮する。

多様な商品が存在するが、特にこだわりがなければ、メジャーな金や原油をポートフォリオに組み込むと良いだろう、