億の資産を形成する超簡単ポートフォリオ投資法
自分は別に「大儲けできる話がある」と言っているわけではないのですが、投資というと胡散臭さが滲み出てしまうんですねぇ。
これは金融リテラシーが低い人を生んでしまう教育や社会が悪いのだけれども、どうにかなりませんかね。
特に自分みたいな経歴もよくわからない痛い子が投資を勧めてくると、そのヤバさに拍車がかかる気がしてなりません。
*一応、こんな人がブログ書いてます
でもね、今回のタイトルはものすごく胡散臭い。
なんせ、投資で億単位の資産を生み出そうと言うのですから。
最後まで読めばその正当性に納得していただけると思いますのでご覧くださいな。
- 誰でも億万長者になれるの?
- 億の資産を生み出す投資法
- どのETFに投資するのか
- リスクヘッジの効果を確認
- ETFポートフォリオのリターン
- ポートフォリオ積立投資で億を目指す
- ポートフォリオのパフォーマンスを上げる
- 最後に伝えたい大切なこと
誰でも億万長者になれるの?
このポートフォリオ投資法は再現性が高く、誰でもできると思っています。
特に次のような人にはぴったりだと言えるでしょう。
- 定期的な収入があるサラリーマン
- 時間がたっぷりある若年層世代
- 株とかよくわからない人
金融に関する知識はあったに越したことはないですが、この際そんなものもどうでもいいと言い切ってしまいます。
なぜなら、ものすごく簡単な投資方法があるのだから。
もちろん、知識はあるに越したことはない。
投資全般にまとめた記事があるので、触りだけでも知りたい人は以下参照。
億の資産を生み出す投資法
早速の種明かしをすると、億の資産を生み出す投資法はETFに投資することだ。
ETFは上場投資信託と呼ばれる手数料がものすごく安く済む投資信託のようなもので、管理の手間も必要ない素晴らしい投資商品です。
また、ETFは株式インデックスに投資できるので倒産リスクを気にすることもなく、個別銘柄を選定する必要もない。
なんて素晴らしい商品。
ETFに関しては過去にまとめた以下の記事を参照して下さい。
で、ETFを使うにもポイントがいくつかある。
- 積立投資を行う(ドルコスト平均法)
- リスクヘッジを行う
- 基本的に損切りはしない
逆にこれだけ守れば、庶民でも億の資産を作ることが可能だ。
ものすごく簡単なんです。
どのETFに投資するのか
ETFと言っても無数に種類があるので選ぶのが大変。
でも、億の資産を作るにはとにかく成長している市場に資金をブッ込めばいい!
単純明快!
自分はアメリカ株が大好きなのでアメリカ株式市場に連動するETFを推してる。
実際に世界で一番成長してる市場だし、透明性も高い。
アメリカ株投資の有効性に関することは以下の記事で触れてます。
でも、株式市場に資金を全て投入するのは危険すぎる!
そこでリスクヘッジを考えるのが投資家の仕事なのですが、今回は誰でもできる簡単ポートフォリオ投資法なので極力シンプルな方法を選択します。
その方法とは国債のETFを買う。
国債を買うにはあまりメジャーではない債権市場にアクセスして利回り計算など面倒なプロセスがあるけど、ETFならその問題も解決。
万能感が半端ないよね。
債券投資に関しては次の記事で必要な知識を語っています。
お勧めする米株ETF
- SPY:S&P500に連動する最大のETF
- IVV:S&P500に連動するETF、手数料がやすい
- VOO:S&P500に連動するETF、手数料がやすい
- QQQ:ナスダック100に連動するETF、高成長の株に投資できる
お勧めする米国債ETF
- TLT:20年以上の長期米国債
これらのETFから選択して投資すれば良い。
自分は株と国債を1:1の割合で持つことをお勧めする。
何気に今日の結論です。
リスクヘッジの効果を確認
米株ETFと米国債ETFに資金を配分することでリスクヘッジ効果を得られる、というのは投資家の間では当たり前のことですが、どれだけの効果を発揮するのかをお見せしようではないか。
この長期米国債を使ったリスクヘッジは株式市場が暴落した際に最大の効果を発揮する。
なぜなら、米国債と米株がシーソーのような関係になっており、株式での損失を国債が補ってくれるからだ。
百聞は一見に如かずということで直近のコロナショックとリーマンショック時のリスクヘッジ効果を見てみよう。
以下のシミュレーションはSPYとTLTに資金の50%を配分したポートフォリオと、SPY単体のベンチマークを比較している。
リーマンショック時
緑の線がポートフォリオのパフォーマンスだが、SPYが暴落するタイミングで上げていることがわかる。
これはTLTがSPYと強い逆向きの動きをしてポートフォリオの暴落を防いだ証だ。
対象の期間中、SPYのリターンがマイナス12%だったのに対して、ポートフォリオは僅かながらプラスのリターンを記録している。
ボラティリティ(動きの激しさ)もポートフォリオがSPY単体の3分の1程度となっており、安定性が高いことを示している。
最大の下げ幅を示すマックスドローダウンもSPYが50%を超えるのに対してポートフォリオは18%。
リスクヘッジを行っていなかったら資産価値が50%も目減りするところだったが、リスクヘッジの効果はすごい。
コロナショック時
コロナショック時もポートフォリオはかなり下げ幅を軽減している。
ボラティリティもSPYに比較して半分以下で安定性を保っている。
株価が上昇する局面では若干パフォーマンスで劣るが、リスクヘッジできると思えば安いものだ。
ポートフォリオのマックスドローダウンはSPYの半分程度に抑えられている。
これで米国債をポートフォリオに組み込むことの重要性が示せたと言えるだろう。
ETFポートフォリオのリターン
ETFの組み合わせでリスクヘッジを行えることはわかってもらえたと思うが、肝心のリターンはどうなんだと。
早速だが同じツールを使ってこのポートフォリオがどの程度のリターンを上げるかを確認してみよう。
今回は以下、3つのシナリオでシミュレーションを行う。
対象期間はデータが存在する2003年から2020年まで。
- ハイグロース型(QQQ+TLT)
- ミドルバランス型(SPY+TLT)
- ハイブリッド型(SPY+QQQ+TLT)
ハイグロース型
流石にナスダック株の成長率はすごい。
きちんとTLTでリスクヘッジした上の数字でもCAGRは12.8%を記録。
ミドルバランス型
ハイグロース型には負けるがSPYの成長率もすごい。
CAGRは8.9%を記録。
十分すぎる。
ハイブリッド型
SPYとQQQにそれぞれ25%の資金を割り当て、TLTには50%を配分。
CAGRは11.1%でボラティリティも低め。
バランス良い。
ポートフォリオのリターンに関して
このシミュレーション結果は未来永劫、アメリカ株式市場の成長が続くと保証するものではないが、長期的投資における平均リターンの目安を示している。
今回、お勧めしたETFに株と国債、1対1の割合で投資すれば、過去15年以上の期間で年平均8.9%から12.8%のリターンを得れることが明らかになった。
一般的に株式投資では年間8%前後のリターンが得られると言われているので、この結果も決して的外れな値ではないだろう。
ポートフォリオ積立投資で億を目指す
やっと核心部分にまでたどり着いたわけだが…
庶民が億の資産を築くには積立投資をしながら、複利の力を借りなければならないと前置きしておこう。
つまり、まとまった投資資金を用意することが難しい人は、時間をかけて資産を育てていくしかないのだ。
では、どの程度の資金を何年積み立てなければならないのか、上記のポートフォリオのリターンを目安に計算してみよう。
条件は30年、20年、10年の期間で8%から12%のリターンを想定した。
積立投資30年プラン
あまり高いリスクを想定しなくとも月7万円から8万円程度の積立で1億円に届く。
上記のシミュレーションの最高リターンを想定すれば月々4万円程度の積立でOK。
30代半のサラリーマンでも退職までには1億の資産が形成できる。
複利の力は偉大。
積立投資20年プラン
やはり20年となると積立額が大きくならざるを得ないが、最高リターンの12%を想定すれば、月々12万円の投資でどうにか1億円の資産を形成できる。
2馬力夫婦や独身管理職ぐらいの収入源があれば不可能ではない数値。
積立投資10年プラン
10年だと厳しい…
理由は複利効果がほとんど得られないからだ。
もちろん、やらないよりやった方が良いわけだが…
キャリア最終盤で収入がMAXまで到達している人で老後の備えに1億円欲しい人はどうぞ。
ポートフォリオのパフォーマンスを上げる
更なるパフォーマンスを追求したい場合は、小手先のテクニックとしてできることがいくつかある。
どれもリスクレベルを上げる行為だということは理解すべきだが…
投資効率を極めれば、より小さい資金かつ短期間で目標を達成することができる。
集中投資
ドルコスト平均法をやめて株式市場や国債が暴落した際にETFを集中的に買い込む。
たったこれだけで年間リターンに数%の差が生まれる可能性がある。
もちろん、時間的リスクの分散効果は薄れるが、その分リターンは多くなる。
個別株投資
インデックスの中には成長性が低い企業の株も含まれている。
目利きができるのであれば、それらの企業を排除した自分だけの株式ポートフォリオを構成するべきだ。
最後に伝えたい大切なこと
今回、億の資産を形成するということを念頭に、方法論を語ってみたが、本当に重要なことはそこではない。
日本人が忌み嫌っている投資の有効性を知って欲しかったのだ。
金が金を産んで汚いと思うかもしれないが、それが資本主義世界の根底にあるものなのです。
投資家と非投資家の差は開いていく
裕福なアメリカ人が裕福な理由は誰しも積立投資を行っているからだ。
そして彼らは複利の力で富をどんどん大きくしている。
ある程度の職についている人たちは公的年金などなくとも、自分のファンドから上がる利益で豊かに生きていけるのだ。
ここ30年でアメリカ株式市場は10倍以上に成長した。
つまり投資家と非投資家の間では10倍以上の差がついたと言える。
投資は早く始めた方が楽になる
前述した通りに、何もない庶民が唯一持っているものは時間。
投資の世界で時間は複利を生み出すため重要だ。
金融学にはPV(プレゼントバリュー)とFV(フューチャーバリュー)という考えがあるが、この概念から学べるのは現在の100万円は未来の100万円よりも価値があるということ。
なぜならインフレが進むし、資本は時を経て利益を産むべきだからだ。
逆説的にいうと、早い段階でPVを大きくできる人は投資の世界で有利に立てる。
これは上記の積立投資の表を見てもらえば明らかだろう。
投資や金融の知識は教えてもらえないことは不幸だと思うが嘆いても仕方がない。
投資の有効性を認識できたらいち早く始めること、それがベストな選択で後々の人生を楽にしてくれる。
リスクを分散することが投資
投資にリスクがつきものなのは認めるが、間違った認識で恐れすぎるのも間違い。
投資はのるかそるかの勝負をするのではなく、あらゆるリスクに対応する行為だ。
株式市場がこのまま成長していくかは保証されてない、でも、そのリスクは分散することができる。
必要な現金は取っておけば良いし、不動産や金、仮想通貨などの投資の選択肢はある!
億の資産を形成する近道は、いっぱい稼いでリスクヘッジしたポートフォリオに余剰資金を長期投資すること。
これ以外ありません。
という厳しさを突きつけて終わりにします。
バイ!